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鬼と天狗が通った道が分かる「おにどこ」データ公開

2018年2月11日(日)の豊橋鬼祭で運用された、鬼と天狗の位置を地図上に表示するWebアプリ「おにどこ」のデータが公開されました。

豊橋鬼祭は毎年2月に行われる安久美神戸神明社の祭礼で、祭りのクライマックスでは赤鬼と天狗が神社の境内を出て町を練り歩きます。このとき鬼は厄除けになるというタンキリ飴と白い粉(小麦粉)をまきます。

この鬼と天狗がどこにいるかをGPSで追跡し、観客が鬼や天狗に会いに行く手助けをするのが「おにどこ」です。豊橋技術科学大学のユビキタスシステム研究室(大村研究室)、建築設計情報学研究室(水谷研究室)、株式会社 ウェブインパクトによって開発、運用実験が行われました。

おにどこの詳細については以下の記事もご覧ください。
https://uzura.org/archives/1401

これまでは、赤鬼と天狗が移動する予定のルートは神社や祭りの関係者が紙の地図に手書きで作成していました。今回この「おにどこ」を作成するにあたり、赤鬼と天狗が通る予定のルートのデジタルデータ化が行われました。
そして今回、安久美神戸神明社様のご理解とご協力を頂きまして、そのデータがオープンデータとして公開されました。

これにより、「おにどこ」のようなアプリで赤鬼と天狗の移動予定ルートを利用可能になるほか、来年以降の鬼祭で移動ルートを変更する際に今回のデータを活かすことができるようになります。

また、「おにどこ」を実際に運用した際、赤鬼と天狗が町を実際にどのように移動したかデータを取ることができました。
こちらのデータについても安久美神戸神明社様のご理解とご協力を頂きまして、ルートのデータとあわせてオープンデータとして公開されました。

この赤鬼と天狗のルートデータと移動ログのオープンデータは以下のURLよりご活用頂けます。

■豊橋鬼祭 赤鬼・天狗の移動ルート
https://opendatatoyohashi.jp/node/1631

豊橋技術科学大学のユビキタスシステム研究室では、これらのデータを用いて、赤鬼や天狗の移動に対して祭りの観客がどのように行動したかなど調査し、観客が祭りをどのように楽しんでいたかについて分析、研究を行っています。

当初は、観客は基本的におにどこの情報を基に鬼や天狗のところへ移動するものと思われていました。
しかし、研究の結果、祭りの会場には来ずに遠くからおにどこを通して祭りの状況を見て楽しむ人や、鬼や天狗の移動ルートの近くであまり移動せずに鬼や天狗が来るのを待つ人などがいたことが明らかになり、新たな行動様式に関する知見を得ることができています。
今後につながる知見を得られたことで、その知見も活かした研究が続けられています。

このような新たな知見も見出せるデータになっておりますので、ぜひ皆様も地域の祭りに関するオープンデータを活用してみてはいかがでしょうか。