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2017年度豊橋3大学まちづくりハッカソン 最終成果発表会

10/1(日)に2017年度豊橋3大学まちづくりハッカソンの最終成果発表会が開催されました。
今年は愛知大学・創造大学・技術科学大学から30名、その他大学から3名の、合計33名もの学生が参加をしました。
豊橋3大学学生まちづくりハッカソンとは愛知大学・創造大学・豊橋技術科学大学の学生が主体となって行うハッカソンで今年の豊橋3大学まちづくりハッカソンは8/10~8/11の2日間、泊まり込みで愛知大学にてアイディアソンが行われました。
まず初めに2日間の活動内容を紹介していきます。

1日目

8月10日の初日はチームビルディングを行った後、豊橋市で主に活動をしているseboneプロジェクトの木下さん、豊橋市まちなか活性課の中村さん、豊橋市こども未来政策課の、 豊橋市長寿介護課の小野さんの4名の講演を聴講してアイディア作りに向けたフィールドワークを各チームしました。

4名の講演を聴講した後には軽食をとりながら各チームがフィールドワークについてのテーマを話し合っていき、各チームにはメンターとして主に豊橋市で活動を行なっているIT企業の方々それぞれ1人づつつきで参加者はメンターの方と相談しながらテーマを決めていきました。


フィールドワーク報告会の終え終わった後は運営委員の人達が供給してくれました沢山のお肉でBBQを楽しみました。メンターや参加者で親睦を深めながら各チームの学生さんたちはフィールドワークの時の話や、提案するサービスの相談や話合いなどを行っていました。

2日目

8月11日の2日目は9時から始まり各チームから今回、決めたテーマの概要発表から始まり成果発表に向けてアイディアソンを行いました。
まず、昨日のフィールドワークの結果をもとに、「どのようなサービスを提案するか」というラフ・スケッチをまとめて発表の資料を作っていました。


各チームとも、あまり時間がない中で成果発表を行うためのプレゼン資料作りなどに励んでいました。
作品を公開するにあたって必要なHacklogなどへの登録の案内があった後、アイデアソンが行われていきました。
アイディアソンではアイデアを具体化するためにサービスのアイディアを付箋などに書き出し、各チームの学生たちがアイディアをまとめていきました。午前中に発表したアイデアをそのまま進めるチームやまとまりかけたアイデアが話し合いをしていくうちに、ばらばらになるチームもあり参加者のチーム内では活発な議論が行なわれていました。
一部のチームでは成果発表の際にアプリのデモで動くように、モック作成まで行っているチームもありました。


続いて各チームの成果発表について以下に簡単にまとめていきます。





成果発表




チーム「いぬとしか」






親子で楽しめる豊橋の施設を紹介する「とよはしまるさらマップ」を開発。
機能としては、以下のものをあげてくれました。

  • イベント管理カレンダー
  • イベント情報のプッシュ通知
  • 電子スタンプラリー(地域通貨)
  • 口コミ・レコメンド機能



デモでは、タブレットでスタンプラリーのバーコードを読み取ってポイントが貯まるところを見せてくれました。
なんとこのサービスを利用すると地域通貨が貯まり、利用可能とする構想があるとのこと。
ただ、地域通貨の利用ということで 不正利用の対策が今後の課題となりそうです。





チーム「動物の館」






豊橋で自転車を走るのにぴったりな道を共有できる「豊橋チャリマップ」を開発。
豊橋では整備されていない自転車で走るのに危険な道が多くある事を問題提起し、Google Mapなどではチャリで安全に通る道を見つけるのは難しいため、実体験に基づくデータを教え合うサービスを作ったとのこと。現在はAndroidアプリとして開発しており、地図から経路やコメントを投稿することができる。

今後は、クラウドでの共有やクロスプラットフォーム展開、ナビ機能を考えており、課題としてはGPSの精度に問題があるようです。
会場からはスマホのGPSや加速度、ジャイロなどを使い、データを蓄積するような仕組みにすると面白いのではないか。との意見が出ていました。





チーム「ASKKEY」






神社・寺はどの地域にもある施設だが、イベント以外で参拝に訪れる人が少ないのが現状。
そこで、人は参拝した形跡を残したいことを考えて、本坪鈴をガラガラするとweb上の桜の花が少しづつ開花していき、信仰に応じて満開に近づいていくサービス「クラウドガラガラ」を開発。

本坪鈴のガラガラはMESHの振動センサーを使って取得し、そのデータを花びらで可視化しており、曜日や時間帯により花びらの色や形が変化するようにしているとのこと。


以下、実際にガラガラしている様子です。







今回のチームの中で、実際にものを作ってさらにデモの際にお客様を巻き込んだのは「ASKKEY」のみで、それだけでなくシステムの発想や内容がとても面白いと思いました。

今後の課題は、まだ未検討のマネタイズとのことです。





チーム「トヨカレ」






誰もが必要な時に必要な数だけ必要なコンテンツを表示できる豊橋のまちなか電子掲示板「こりん」を開発。掲示板にはSNSで誰でも手軽に投稿できるようにしており、駅前の数か所に小型ディスプレイを設置する構想。
会場から質問があがった不適切な投稿への対処については、はNGワードによるフィルタリングを考えているとのことです。


ディスプレイ上で表示を分割して様々なコンテンツを表示するといった工夫をされておりましたが、みてみりんとの差別化、小型ディスプレイの設置コストが課題のように思いました。





チーム「わんぱくなごやか」






わんぱく通りを盛り上げるため、わんぱく通りのお店の空席状況を共有するサービス「わんぱく2189」を開発。
空席情報はお店の人がリアルタイムで更新する想定で、LINEのチャットボットでおすすめのお店を提案する機能も用意しているとのこと。


チャットボットはMicrosoftのCognitive Servicesを活用しており、ある程度精度の高い応答ができるようにしている点がうまく外部連携を取り入れているなと思いました。 お客様への対応で忙しい店員がリアルタイムで更新しなければいけないという点は改善した方が良さそうです。





チーム「Links」






豊橋の魅力を見つけ出しコレクションできる「とよはし図鑑」を開発。
ふらっと散歩をしながら、スポットに近づいた際にマップをタップするとそのスポットをゲットできる仕組みとしており、コレクション数に応じてトロフィーがもらえたりと、楽しみながら豊橋の魅力を探せるようにしているとのこと。


他のチームと違い、オープンデータをうまく活用している点、それからおすすめスポットを登録し、オープンデータ化できるスキームを考えている点がとても素晴らしいと思いました。今後の課題として競合サービスとの差別化を検討する必要がありそうです。




以上、全部で6チームの成果発表が終わった後いよいよ緊張の審査結果の発表です!



結果は.....




Shaxware賞


チーム「ASKKEY」










マップクエスト賞


チーム「Links」










ウェブインパクト賞


チーム「Links」










商工会議所賞


チーム「いぬとしか」










最優秀賞(市長賞)


チーム「ASKKEY」











審査発表の後、集合写真をとりました。







今回、残念ながら表彰を受けられなかったチームもしっかりとアイディアを形にしており、どのチームも素晴らしい成果を出せたと思います。




この成果発表で終わりでなく、ぜひ発表の際に出た課題をクリアし、成果をより洗練したものにして頂いた上で、Mashup Awardsや東三河ビジネスプランコンテストなどに応募・挑戦して頂きたいです。